先日当店にご新規のお客様が来られました
車はには見るからに愛情が注がれており
至る所に拘りを感じるほど
洗車でのご依頼ではなく「ご相談」で時間を取られていたので
車を現認しながら今後のお手入れに対しての相談でした。
その時の些細な一言に
洗車歴10年以上(趣味洗車を含めると30年以上)
50歳になる昭和のおじさんは衝撃を受けました
その一言は
「洗車って週一じゃなくていいんですか?」
ここ数年洗車に対するズレた概念が過熱化している事が違和感でしたが
その答えがこの一言で見えたと同時に
戦慄が走りました
洗車と言うよりも僕は
【光り輝く車が好き】
展示やCM・映画やドラマなど映像に出てくる車の塗面に景色が映り込む
この輝きを再現したく
洗車や磨きを追究してきました
そのためには「やり過ぎない」が鉄則
塗装の膜厚は平均130~150μ(150/1000㎜)
極薄な塗装の表面にある肉眼では認識できないレベルの凹凸をいかに滑らかにするか?
そのためにまず厳禁なのは
【過剰】
昨今、ネットやYouTubeなどで出回る洗車の頻度は
1週間~1カ月に1回
しかも
「手軽でこまめに」
僕からするとこれは「常軌を逸した」な判断です
なぜなら
塗装は自然治癒をしません
蓄積されたダメージはそのまま浮き彫りになるからです
では?この目安はどこから出てきたのか?
「荒稼ぎしたい洗車屋」
手抜きで簡単にする代わりに頻繁にお金を使わせるため
手抜きの洗車なので当然すぐに汚れる
これって「麻薬」と同じ症状なんですよね
簡易な快楽(綺麗)を基に頻度を上げさせ
頻度が上がるほどボロボロになっていく…
実際当店に来られる方のほぼ全員が当店の仕上げを見てから言うことは
「〇〇(他店)でこのレベルだと2~3万は取られるのにすぐに汚くなる」
僕の考えは
洗車は1カ月~3か月に1回
コート剤までしっかり塗布したうえで次回の洗車までの期間をいかに伸ばすか?
塗装へのダメージを軽減するためには「保護膜」「犠牲膜」をちゃんと作り
汚れから劣化していく過程を遅らせる
これが本来の【手入れ】と考えている
手抜きで簡単に洗い
取れない異物は全て高額請求
さらには価格の割に内容は「誤魔化し」
これを手入れとは到底思えない
だが
これを専門のプロと言われる人たちが吹聴すれば
知らない人は(そうなんだ)と信じ
車の劣化を加速させていく
最近では手入れのためのケミカルも白熱化していき
市販で劇薬レベルが通販されている始末
そのうち
薬事法・薬機法から
洗車も資格化されるのかもしれませんね?
洗車を手軽に・身近に・簡単に
やらないよりはやる方がもちろんマシ
でも今の洗車はやらない方がマシなのかもしれませんね?
傷だらけ・染みだらけでボロボロになっていく洗車
もう中道患者なんだよな
3000円のお試し洗顔を頻繁に通う人
15万円のエステを受けて一切洗顔しない人
合間に自分で簡易の洗顔をしながら
数か月に1回1万程度プロの施術を受ける人
お肌に一番の最適解はどれなんでしょうね?
誤認識の人ほど結果の出ないものに無駄金を使っているような気がする
車ってお金がかかるからこそ
大事にしないとね
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